-
2024.04.08
カーボンニュートラル
カーボンニュートラルと癒し効果、間伐材利用の「小さな森づくり」
グリーン・ポケットは植物が持つ様々な力を基本とした「小さな森づくり」を提案しています。その力とはCO2の吸収能力とストレスの軽減効果です。私たちは然るべき研究を行い、その力を科学的に証明しました。CO2の吸収能力については独自の測定方法でLサイズの観葉植物が年間1,5㎏吸収することを測定、ストレス軽減効果は千葉大学園芸学部と産学連携研究で実証し、学会で論文発表しています。 そして「小さな森づくり」は、国産間伐材を使用したオリジナルの植物プランターを販売することで、日本の森林保護にも間接的に関わっています。
〇日本の森林の現状
新しい税金として、「森林環境税」が近年注目を集めている環境保護政策の一環として、森林資源の保護と持続可能な利用を促進するために導入されています。導入への大きなきっかけは2015年12月にCop21で採択された「パリ協定」です。地球温暖化対策のため、温室効果ガス排量の削減などに各国が目標を掲げました。温室効果ガス排出の削減目標を日本が達成するためには、国土の大半を占める森林を整備して、CO2吸収量を高くすることが必要不可欠です。その財源を確保するために創設されたのが、森林環境税です。 適切な森林の整備等を進めていくことは温暖化対策の効果だけでなく、国土の保全や水源の涵養(かんよう)にもつながり、近年多発するさまざまな自然災害への対策としての効果もあります。つまりこの税金は、森林の豊かさや健全性を維持するために必要な資金を確保し、森林に関連する活動やプロジェクトを支援するために利用されます。森林環境税は、気候変動や生物多様性の保護、地域コミュニティの支援など、さまざまな面で重要な役割を果たすことが期待されています。 また森林環境税は、カーボンニュートラルを推進するための財源としても活用されます。森林はCO2の吸収源として重要な存在です。植物は光合成を行う過程で、大気中のCO2を吸収しながら成長をしています。その働きによって地球の気候は長い間一定のバランスを保ち、森林はずっと地球の健康を守ってきました。しかし産業革命以降に人間が化石燃料を燃やし始めた結果、大気中に森林では吸収しきれないCO2が残ってしまい、それが地球温暖化の要因とされています。 したがって、森林整備や木材利用等による森林吸収源対策がきわめて大事になってきます。実際に日本のCO2吸収量の80%が森林によるものとなっておリ、パリ協定においても森林等吸収源の保全強化が明記され、カーボンニュートラルを見据えて国際的にも適切な森林整備や木材利用が進んでいます。 日本の現状をみると、国内で消費する木材のうち国産材が占める割合を示す「木材自給率」が2020年に半世紀ぶりに4割台に回復しました。しかし依然安価な輸入木材の使用率は高く、豊富な資源が有効活用されているとはいえません。間伐などによる森林の整備は、木々の成長を促し、CO2の収収力を高めるので地球温暖化防止に繋がるのですが、整備されず放置された森林が数多くあるのです
〇「刈って」「使って」「植える」
林野庁は、カーボンニュートラルの実現に貢献するためには、次のような「資源の循環利用」が必要だとしています。 「刈って」=間伐などの適切な森 「使って」=木材利用の拡大の推進 「植える」=人工林の再造林を図ること 日本の人工林の半数が一般的な主伐期(収穫適齢期)である50年を超えていて、吸収能力が高いとされる若い木を植えて世代交代を図らないと、森林の持つ温暖化防止機能が十分に発揮されないということになります。 まず「刈って」の間伐です。間伐材とは具体的にはどんなものでしょう。また、間伐すると森林を守るとはどういうことなのでしょうか。簡単に説明します。植林された杉や桧は、成長に伴い木々の間隔が狭くなっていきます。そのままにしておくと、陽光が入らなくなり、病気や虫が発生しやすくなります。ひ弱な木になってしまうのです。そこで、何本かの木を間引きのために伐採します。 その作業を「間伐」と言い、その際伐採された木材を「間伐材」と言います。定期的に間伐を行うと、森林の地面まで日光が届くようになり、樹木は十分に光合成ができて、幹も太く成長するようになります。さらに地面の草も育ち、森林に暮らすさまざまな生き物にも快適な環境が作られます。 間伐をしないでそのままにしておくと、地表の土がそのまま露出し、木の根を力強く張らすことや、水を蓄える力をなくし、洪水、山崩れ、倒木といった災害を引き起こす原因にもなるのです。
〇オリジナル植物プランター
グリーン・ポケットは、独自の商品開発を行い、オリジナル植物プランターを販売しています。間伐材を「使って」の部分です。商品が売れることで私たちも原材料を供給する森 林業者に発注ができる、その潤いの中から間伐の費用が捻出できます。つまり私たちものオリジナル植物プランターが売れることは、間接的に日本の森林保護につながっているのです。「コズミ」「グリーバ」といった商品名で提供しています。 「コズミ」は、国産ヒノキの間伐材を使用しています。間伐材を無垢のまま使用して木の風合いや香りを出来る限り残し、観葉植物と一体化させて、まるで森林浴をしているかのような商品を目指して開発しました。「コズミベンチ」「コズミオアシス」「コズミオプション」とシリーズ化しています。 「グリーバ」は、オフィスに「小さな森」が広がるというコンセプトで創られ、木の香りや緑に合わせて自在な変化を楽しむことができます。「ミニ・グリーバ」はデスクや受付など、小さなスペースに好評です。 「コズミ」「グリーバ」は定番商品となり、「小さな森づくり」の提案に欠かせない存在になっています。 他にも木材使用のプランターを揃え、お客様の環境に合わせてコディネートしています。 「クレスト」…国産間伐材を無垢で使用。小径の木目を生かした美しいプランターです。 「ウーボ」…木の香りはもちろん、シャープなデザインで自由に寄せ植えができます。 「フォレストフレーム」…自然の森を切り取り、壁に絵のように並べました。 「白樺プランター」…天然の白樺をそのままオフィスに入れて、観葉植物と融合しました。 本来、人間は植物とともに生きてきました。ですから、植物にとって大切な環境を豊かにすることは、すなわち人間の健康を守ることにつながるのです 木材が生きて呼吸をしていることは、ご存じかと思います。3000年の歴史をもつ法隆寺の五重塔の中心にはこのヒノキが使われていることはよく知られていることです。人が歩んできた歴史の中からも、私たちの生活に木材は最も適している素材だと言えるでしょう。 鉄骨やコンクリートなどの頑丈な素材もあるのにも関わらず、家が今でも木軸工法で建てられているのは何故でしょうか? それは木材が人に優しいとかコストが安いという理由だけではありません。 実は、火災になったとき鉄骨より木材の家のほうが、倒壊が遅いのです。鉄骨は熱に弱くすぐに変形してしまいます。ところが木材は火にあぶられても表面が炭化し、それより燃え進むのが遅くなるという特徴を持っています。 そのおかげで変形しづらい素材なのです。火事の後の現場で、柱だけが残っている家をよく見られることでしょう。あれほど燃えたのに柱が焼け残っているのは、炭化した木がその形状をしっかり保っているからです。 人と木の関係は古来より、そして未来に向けてなくてはならないものだと思います。グリーン・ポケットは、未来に残る商品づくりを目指していきます。私たちはグリーンレンタルを通じて、木材の素晴らしさを伝えているのです。