思考力とCO2の関係 - 緑のレンタル | グリーンポケット          

小さな森づくりコラム

  • 2024.07.08

    室内のCO2を吸収

    思考力とCO2の関係

    CO2の増加が地球だけではなく、人の健康にも悪影響を与えることを前回紹介しました。大気中のCO2濃度は約400ppmで、室内においては1000ppmまでは有害性はないとされています。それ以上だと、眠気、頭痛、めまい等の症状が出るようです。

    実際の話、室内のCO2濃度がこうした症状を引き起こし、仕事や勉強のパフォーマンスに差が出るのでしょうか。アメリカの大学と日本の高校で行われた、2つの研究結果からの考察です。

     

    CO2濃度が高くなると意思決定力は低下する

    アメリカのローレンス・バークレー国立研究所とニューヨーク州立大学の共同研究で発表された実験結果です。実験は室内のCO2濃度を600ppm、1000ppm、2500ppmに設定し、それぞれの環境で9種類の意思決定力テストを行いました。

    意思決定力テストとは、「情報検索」、「情報活用」、「基本的な戦略」など9種類の意思決定に関するスピードや正確さなどを分析するものです。結果は次の通りです。

     

    600pmでは有意な差は見られない。

    1000ppmでは6種類に有意な低下が見られた

    2500ppmでは7種類に大きな低下が見られた。

     

    個人の差はありますが、室内のCO2濃度が高いと意思決定力が低下し、特に2500ppm以上に達した場合は注意が必要という結果です。

     

    〇教室のCO2が減ることで得られる効果

     日本では建築物衛生法により、室内のCO2濃度は事業所などで1000ppm以下、幼稚園や学校は1500ppm以下と定められています。教育の場においても、関係はあるのでしょうか。

    長野県にある伊那北高校による研究結果です。同校は長野県の名門校で、教室内のCO2濃度が1500ppmの基準を超え、2500ppmも度々上回ることが問題となっていました。そこで次のような研究を行っています。

     

    ・生徒の授業中の居眠りとの関係

    各教室のCO2濃度と居眠りしている生徒の人数を調査。1500ppm以下の教室で居眠りした生徒は最高でも2.5人。それに対し、2500ppm以上の教室は、居眠りする生徒上が4人近くまで増えた。

     

    ・計算速度、正解率との関係

     計算速度は2500ppm周辺から回答数の低下が見られた。正解率は2500ppm以下では96.5%~97%。2500ppm以上では95%強となり、1.5%ほどの低下が見られた。

     

    つまりCO2濃度が2500ppmを目安として、居眠りが増え、解ける問題数が減り、解いた問題の正解率が下がるという結果です。

     

    〇環境と健康の時代に立ちふさがるCO2

    こうした研究結果を見ると、室内のCO2濃度は低い方が、頭の中が明瞭になると言えそうです。即ち、学校では勉強に集中でき、職場では仕事の効率が良くなることが期待できます。学力アップ、業績アップにつながるのです。

    CO2の問題は、地球温暖化やカーボンニュートラルなど国際的で大きな問題です。その一方で、こうした身近な面でも様々な研究が行われ、発表されています。まさに環境と健康の時代に立ちふさがるCO2という様相です。

    故に、CO2を地球上で唯一削減することができる植物の存在価値は益々高まっていくことでしょう。地球を守り、人の健康を心身両面で守る。緑の力を更に社会全体にアピールしていきたいと思います。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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