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2025.05.07
コラム
6月コラム
6月 科学的に証明された緑の効果
緑が様々な癒しやプラスの心理効果をもたらしてくれることは、昔から口伝されてきました。「緑をみていると心が休まる」という話は、誰もが聞いたことがあると思います。
しかし、それはイメージ的なもので、出典は曖昧です。グリーン・ポケットのスタッフがその効果を説明しても、お客様によってはこう言われる方もいらっしゃいます。「緑の良さはわかるけど、効果は具体的に証明されているのですか」と。
そこで、職場の緑が、働く人の「メンタルヘルスの改善」につながることを、科学的に証明する研究を始めたのです。もちろん私たちの専門は研究ではないので、然るべき研究機関のオーソライズが必要です。監修は千葉大学園芸学部の岩崎 寛(いわさき ゆたか)教授にお願いしました。
岩崎先生は「人と植物の関係」について研究されており、一般企業との研究実績も豊富な方です。私たちの「小さな森づくり」の構想を理解していただき、3年間にわたる産学連携研究がスタートしました。都内で業界が異なる10社、延べ800人近いオフィスワーカーを対象に調査を行い、次の結果を明らかにしたのです。
『オフィスに植物を置くことで「仕事のやりがい」や「仕事への集中力」などのプラス要因が向上する効果があり、「緊張」「不安」「怒り」などのマイナスの要因が改善される効果がある。即ち、メンタルヘルス改善効果がある』
メンタルヘルス改善効果とは、ストレスの軽減、コミュニケーションの活性化など、いわゆる「うつ病」の原因が減ることです。アンケートからも8割を超える人が植物を置く効果を認めています。またこれまでの研究は大学施設内や学生を被験者としたものが多かったが、実際に稼動しているオフィスで行ったことも評価されました。日本緑化工学会でも論文発表しています。
産学連携研究は“おとぎ話”だった緑のポテンシャルを明らかにしました。その力を最大に活かすのが、グリーン・ポケットの「小さな森づくり」です。